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なぜ格安でホームページを作ることができるのか、その5つのポイント

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なぜ格安でホームページを作ることができるのか、その5つのポイント

こんにちは、笹金です。
今日は前に掲載した記事の続編として、格安でホームページが作れる理由をお話しします。

安くできるのは「徹底したコスト削減」だから

前の記事で格安ホームページ制作業者の選び方をお話ししました。
その後この記事を読まれた、とあるお客様から、ある一つの業者さんが提供している格安ホームページ制作の規約が長過ぎて読みきれないから、代わりに内容を教えて欲しい、とご相談をいただきました。

私は早速そのサービスサイトにアクセスし、ページの下の方にある「規約」という小さな文字リンクを見つけ、中身を読んでみました。
その規約を読んで見ると、なるほど、これが安くできる理由なんだな、と気づきました。

その理由は

『徹底したコスト(無駄)の削減』

でした。

主なポイントは次の5つです。
他にも見て見ましたが、だいたいこの5つのポイントは変わりません。

  • 対面打ち合わせはしない
  • 写真や文章などの素材は作らない
  • オリジナルデザインは作らない
  • データの管理や管理ツールのバージョンアップなどはしない
  • ドメイン移管などの事務手続きはしない

では一つずつみてみましょう。

対面打ち合わせをしない

制作費数万円で請け負う格安業者の十中八九は「対面での打ち合わせをしない」ことが多いです。
おそらく打ち合わせに関わる営業費(交通費や時間)がもったいないのでしょう。
下手したらオンライン(スカイプやハングアウト)でも打ち合わせをしない、という業者もいます。
打ち合わせに1時間、往復2時間って考えると、3時間の消費は機会損失を生む恐れがありますから、打ち合わせは一切しないのだと考えられます。

写真や文章などの素材は作らない

これもほぼ業者共通の理由です。
基本的に制作会社は「素材ありき」で仕事を進めます。
ですから「写真撮ってほしい」とか「文章を考えて欲しい」というニーズには一切答えることができません。
写真も構成済みのテキストも、すべて依頼側が用意・負担しなければいけません。
もちろんオプション対応してくれるのですが、それなりに良い値段がします。
また、提供した文章に間違いがあったとしても、修正をしてくれることはほとんどありません。
「自分で修正ができるツールを導入している」ことが前提なので、そこまでに時間を割くことはしないのが現状です。

オリジナルデザインは作らない

通常オリジナルデザインで制作を依頼するときは、トップページで10万円、それ以外のページで1ページあたり2〜3万円のデザイン料が発生します。
それにスマートフォン対応(レスポンシブ化)するとなると、基準額の1.5倍〜2倍の費用がかかります。
10ページ(トップページと9つのページ)の制作でかつスマートフォン対応をする条件で考えると、デザイン料だけで50万円は最低限かかります。

ところが格安サービスでは数万円で制作しますので、依頼者が希望するデザインは制作してくれません。
中には「オリジナルデザインで制作」という謳い文句もありますが、これはあくまで「制作会社が既に制作したオリジナルデザイン」という意味合いになります。
そのため、ある程度パターン化した雛形を使うことがほとんどです。
もしくは前にコンペ出品したものの不採用になったデザインをリユースしたりして使うこともあります。
不採用になったデザインだからと言って、それが悪いデザインではなく、その時の判断基準として適合しなかっただけの話しですので、決してクオリティが低い訳ではありません。
そのため場合によっては、他者と類似するデザインになることも十分にあり得ます。

データの管理や管理ツールのバージョンアップなどはしない

ホームページの運営を始めて、必ず心配することに「データのバックアップ」があります。
ある日突然データが消えた、とか、今までのデータをバックアップしておきたい、と考えることがあると思います。
格安サービスの業務範囲はあくまでも「制作」部分のみなので、公開後のデータバックアップや、WordPressなどのホームページ管理ツールの運営、バージョンアップなどは依頼者自身で行わなければいけません
もちろん提供しているサーバー側の障害であれば話は別ですが、基本的にはすべての運用を自身で行います。

よくあるトラブルとして、WordPressのバージョンを上げたらページが消えた、というものがあります。
こういったときも、業者に依頼しても「有償対応です」と言われます。
「こっちはわからないから、作った業者がなんとかしてよ」というクレームはお門違いです。
規約があれば、きちんと書かれていますし、サーバーの保守は制作会社の業務ではありません。
だから自分自身でなんとかしないといけないのです。

ドメイン移管などの事務手続きはしない

格安ホームページ制作でしばらく運用していくと、いずれ「自分のものにしたいなー」という欲求が生まれてきます。
そのとき、取得したドメインは、業者の提供するサーバー上で動いています。
そのドメインを自社のサーバーで動かす際、ドメインの移転が必要になります。
業者は基本的に申請はしてくれます。ですが、そのあとの手続きは自分でしなければいけません
これが簡単なようで、ちょっと複雑なんですね。
ただ移管すればいいだけではなく、動かすサーバーとの紐付けや、メールアドレスの設定など、多くの事務的作業が必要になります。

格安業者はそういった事務手続きは行いません。
その手続きに費やす時間があるなら、1件でも多く営業をかける方を優先します。
だからきちっとドメイン移管の手順などを知っておく必要があるのです。

何かと制約条件が多い格安ホームページ制作サービス

以上のことから、格安ホームページ制作サービスは、細かくて数多い制約条件があります。
他にも、

  • サーバーは自社のものは使えない。ドメインとサーバーの同時取得を熱心に勧めてくる。
  • 途中解約は基本的にできない。途中解約したらデータはすべて消える。
  • デザイン修正は2回まで。
  • とにかく作ることだけが目標なので、他の話は一切聞かない。

といった制約条件があります。
先人はよく言ったものです「タダより高いものはない」。
同じように安いサービスには、何かしらの制約条件があります。これらもすべて理解した上で利用されてはいかがでしょうか?

規約はちゃんと読みましょう

最後にまとめとして、『規約』に関してお話しします。
格安ホームページ制作業者のホームページには、だいたい「規約」というのが掲載されています。
規約って基本的に「文が長い、文字が小さい」という理由で読まない方がいらっしゃいます。
ところが規約というのはとても大事なものですから、しんどくても辛くても必ず読んでください。
規約を読む上でのポイントとして、

  • ドメインとサーバーの扱い
  • 業務内容の範囲説明
  • 解約条件
  • 契約期間
  • 著作権

最低限、これだけはしっかり読んでください。

もし格安ホームページ制作サービスを利用してみたいけど、第三者に意見を聞きたいときは、遠慮なくお問い合わせください。
無料で、というわけにはいきませんが、難しい規約の読み方のアドバイスを致します。

Tatsuya Sasagane

レトリバーデザイン有限会社代表取締役。 法人営業、システムエンジニア、デザイナー、ネットショップマスターを経て2006年にレトリバーデザイン有限会社を設立。 「写真」を重点に置いたビジュアル重視のデザインで、多くのブランディングを手がける。 プライベートでは2児の父、家事は主に料理担当。子育てと家事、そして仕事の三足の草鞋を履いている。