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制作費用のクレジット契約トラブルのこと

制作費用のクレジット契約トラブルのこと

さて今日はいろいろとご相談いただく「制作費用のクレジット契約」に関することです。

ウェブ費用の支払いでよくあるパターン

ウェブサイトを制作するとき、よくある支払い方法として、

  • 着手金+残金精算
  • 納品時一括精算

の2パターンがあります。

着手金は途中で案件が頓挫して、今までの作業費用を回収できないおそれのある場合、制作費用の半分とか3分の1を先にいただくものです。

納品時一括精算はその字面のとおり、納品して検収したら精算する、という方法です。
制作会社の多くが「着手金方式」を採用しています。

それはウェブサイトの制作というのは、時として「なかなか終わりが見えてこない」という現象にぶつかるときがあります。
印刷物など「モノ」の制作物と異なり、ウェブはいい意味でも悪い意味でも「すぐに変更できる」ため、修正期間が長くかかってしまう傾向にあります。

それを打開するために、あらかじめ半金程度を着手金としていただき、仮に途中で頓挫しても大丈夫なようにしておくものです。
だから余程のことがない限り、納品時一括精算という危険な方法は採りません。

制作費用を分割で払いたい

最近では「一度にまとまった資金を用意するのが難しい、でも、ウェブをリニューアルしたい」というニーズが多くありますが、制作会社が自社で分割払いに応じることはほぼありません。
よほど資金が潤沢な制作会社はそれでもいいのですが、ほとんどの制作会社は分割払いには応じません。

そこでウェブサイト制作費用を分割払い(クレジット)できるサービスが誕生しました。
本来クレジット契約は物品、つまり何か形のあるものでないと、クレジットを組むことはできません。
ウェブサイトのクレジット契約対象は「制作物を収めたメディア(CD-ROM)」です。
このウェブサイトに特化したクレジットを組むことができれば、費用を分割して支払うことが可能になります。

もちろんクレジットなので所定の金利は発生しますが、それを差し引いても分割で支払うことができるのは、本当に魅力的です。

リースと勘違いされている

これもよく耳にするのですが、どうも「リース」と「クレジット」がごっちゃになっていることがよくあります。

リースは組んだ年数を解約することができません。
そしてリース完了後は自分のものになりません。

ウェブ制作界隈でも似たようなことがありまして「制作費0円、月々9,800円で利用可」というサービスの中にはリースの場合もあったりします。
もしそのウェブサイトがリース扱いになっていたら、リース満了とともにウェブが消失することが考えられます。
またドメインが使えなくなったり、サーバーも使えなくなってしまい、メールまで利用できなくなる、ということも考えられます。
当然著作権は業者にあり、クライアントさんにはありません。

こういったことがあちらこちらで見かけるようになったため、クレジット(分割払い)もリースと同じものと勘違いされているのです。
クレジットはあくまでも分割払いですから、途中で解約したいのであれば「繰上げ返済」で問題ありません。
そして完済時に著作権はみなさんのものになります。

どうしてトラブルが起こるのか

これは提供する側、つまり制作会社がすべての原因です。
弊社でも代理店をしている「ビズパレットクレジット」というクレジットサービスの掟に以下のように書かれています。

・クレジット対象は制作部分のみ。
・SEO対策による検索順位がアップする保証をしない。
・売上アップを保証しない。

ウェブサイト制作のクレジット対象作業は、あくまで「制作」に部分のみで、検索順位がアップしたり売上がアップすることは話してはいけません、と明確に定められています。
おそらくいくつかの制作会社なり営業の人がそのようなことを吹聴するものですから、できあがって蓋を開けてみたら、

・検索順位が全然上がってない
・打ち上げが上がっていない

という不満が募り、トラブルに発展するのだと思われます。

クレジットについては、あくまでも「制作作業費用」のみがその対象になっているのであって、売上アップや検索順位アップ、さらに今では採用できた人数といった「成果」はその対象になっていないことを、しっかり認識する必要があります。

レトリバーデザインでもブズパレットクレジットを扱っていますが、契約前には上記のことをしっかりご説明します。
その上でのご契約、ということになりますので、売上アップなどを期待されているようでしたら、そこは切り分けて契約に臨んでいただければと思います。

クレジット導入を検討されているみなさんへ

では具体的なお話しになりますが、実際にウェブサイト制作費をクレジット(分割払い)で契約される場合、以下の点が条件となります。

  1. クレジット対象は制作部分のみ。売上アップや検索順位アップ、実際に採用した人数などの成果は対象外。
  2. WordPressやMovableTypeなどのプログラムが入るものはクレジット対象。
  3. 仕掛かり期間は3ヶ月で、超えた場合は再与信が必要。
  4. 利用するサーバーはクレジット会社指定のものを利用すること(現在使用しているサーバーは利用できません)。
  5. 12回〜60回まで選択可能。ただし支払い回数により金利が発生。

以上です。

特に3、4は注意が必要です。

サイトをリニューアルする際、今使っているサーバーがクレジット会社指定のサーバーでないときは、クレジットの利用ができません。
もちろん指定サーバーを利用していれば問題ありません。

また制作仕掛かり期間が最大3ヶ月ですので、それを超えると再与信になり、場合によっては与信が通らないことがあります。
そのため制作する規模としては小規模のもの(20ページくらいまで・60〜80万円)が利用しやすいかと思います。

なおクレジット利用の際は、商品がある程度決まっていますので、そちらもお気軽にお問い合わせいただければ料金表をご提示します。

最後に

検索サイトで「ホームページ クレジット契約」などで検索すると、マイナスの記事が目立ちます。
これはあくまでも一部の業者がクレジット会社からの通達や約款を無視した表現をしているために、まるで「クレジットは悪」と言われています。
クレジット契約をすると、クレジット会社と代理店とクライアントさんの3者契約になり、代理店から制作会社(弊社)に個別業務委託契約を交わす流れになっています。
そのため、クレジット会社もできあがったウェブサイトは入念にチェックして、きちんとクレジット対象としての基準を満たしているか、厳しく審査しています。

一部の業者のために本当に利用したい方たちの壁になっているのは、大変遺憾です。
少しずつですが、クレジットもお支払い方法の一つとして検討いただけるように、これからも発信していきます。

Tatsuya Sasagane

レトリバーデザイン有限会社代表取締役。 法人営業、システムエンジニア、デザイナー、ネットショップマスターを経て2006年にレトリバーデザイン有限会社を設立。 「写真」を重点に置いたビジュアル重視のデザインで、多くのブランディングを手がける。